新聞広告

最近、Gujaratの記事のスペースが少ない。ただでさえ1ページしかないのに、広告が多すぎる。ひどいときは記事1つに80%を広告が閉める日も。Times of Indiaでは一面が全面広告ということが過去何度かあったらしい。クリスマスと正月という休日シーズンに加え、カラー印刷で広告もピークの時期とのこと。Economic Timesでは、ページ割りは当日の16時になってようやくわかるので、16時になって、ページ割りを見て、「今日は働かなくていいね(冗談で)」ってことも。
インドの新聞はかなり安い。日本に比べてページも比較的少ないけれど、Economic TimesはRs 3(約7.5円) Times of India はRs.1.5(約3.75円)。新聞時代が広告収入によって成り立っているのでしかたないのかもしれないけれど、この広告の多さは有り得ない。

インド会社eInfochios、日本進出

Ahmedabadとアメリカに拠点を置くチップデザイン会社eInfochipsへ。日本へのアウトソーシングを計画しているとのことで、ストーリーをもらい、かつ日本人として情報提供するという、ある意味GIVE & TAKEのミーティング。チップデザインといっても、パソコン以外の電子機器に対する需要が増えていて、テクノロジーの普及率が高い日本はチップデザインという分野にとってかなり大きな市場だという。不景気に加え、より安価な労働力を求めて、日本は近年になり海外に対してようやく市場を開いてきた。ITの発達、欧米などへの既存のアウトソーシングビジネスにより、インドが日本にもたらすものは大きい。日本進出の際の唯一のハードルは言語だと言う。けれど、その言葉の壁をも超えてまで、インドが日本にやってくる。

インターンシップ

Economic Timesでのインターンシップ。ちょうど2ヶ月が経った。新しい環境、出会い、新鮮な毎日。インドにおいて、自分の目指すジャーナリズムという仕事に携わることが出来て、自分はなんて幸せなんだ、と思う。

けれど同時に、うまくいかないことも、自分の無力さに凹むこともかなりある。

言語は自分にとって一番の壁。人並みに海外経験があるといっても、語彙数にも表現力にも限界があるし、もちろんネイティブにはかなわない。情報収集、インタビュー、記事を書くというプロセスにおいて、リーディング、リスニング、ライティング+コミュニケーションとすべての言語スキルが問われる。何を言ってるか分からなくて何度も何度も聞き返して相手を不快にさせてしまうこともあるし、分からないまま聞き流してしまうこともある。自分の考えを巧く表現出来ないこともよくある。自分の英語力の乏しさを思い知らされる毎日。現地の言葉(グジャラティ語)が話せないこともネック。仕事場でもインタビューにおいても、他の人の人が何を話してるのか全く分からないという状況はかなりつらい。その点においては、NGOで働いている研修生はさらに大変だと思うけれど。
インドの社会に対しての知識の乏しさはもうひとつの壁。これに関しては、インターンシップの事前にもっと準備が必要だったと思う。土壇場で決まったということもあったけれど、特にEconomic Timesで経済、ビジネスという日本でさえも自分にとって新しい分野に対して、ほぼ無知識のまま旅立ったのは痛かった。インドの文化、人間関係にもときどき戸惑うことがある。

とにかくここでは、理解力も表現力も人以下で、何をするにしても人の倍以上の時間がかかる。理想の自分と現実の自分。けれど、自分の無力さ、足りない部分を見つめ直すのもインターンシップ。失敗から学ぶこともたくさんある。そして自分がどれだけ成長出来るか、が一番大切。残り1ヶ月!

Entrepreneurs

記念すべき4度目の記事。ここまで来るまで、長かった・・起業家(Entrepreneur)というトピックを選んでから、悩んで、考えて、いろんな人に会って、迷って、ボスにダメ出しされ、書き直して・・
「学生起業家」から始まって、「インキュベーションセンター(起業支援センター)」、「ベンチャーキャピタル」などなどいろんな方向に彷徨った末、ようやく辿り着いたのが、「海外経験を経て、インドに戻って起業した人たち」。記事になるからには、そこになんらかのニュース、ストーリーが必要。Gujarat州出身の人はビジネスで有名(こうゆうイメージやステレオタイプが未だに強く残ってるのも興味深い)で、海外で博士号を終えてインドに戻り、起業する人が増えているというのがストーリー。アウトソーシングやITの発展により、インドでのビジネスチャンスが増えたことに加え、家族の絆を重視するインドの文化がその背景にある。起業はインドの経済を活性化し、さらに新たな雇用も生み出す。

Fame Gurukul

インドのASAYAN的番組、Fame Gurukulから生まれたスター3人。

http://famegurukul.sify.com/

芸能ネタだけれど、何故かEconomic TimesとしてPress Conferenceへ参加。3人ともまだ駆け出しで、年齢も若いからか、スターというよりはむしろ一般人に近い印象を受けた。研修生のSwatiとともに、プロモーションや協賛企業などビジネスサイドからのアプローチを試みるが、なかなかうまく行かず。さらに夜の野外Liveのチケットをゲット、PRESSパスでかなりよい席に座ることが出来た。記事にはならなかったけれど、貴重な体験をさせてもらった。

Life Style Products for Youth

ボス発案の新しいストーリーアイディア「Life Style Products for Youth」。Ahmedabad(Gujarat)の若者が何を買うか、そこに流行は何なのか、Gujarat Universityからの研修生Swati(Communication専攻の大学院生。Economic Timesで1ヶ月のインターンシップ中)とともにショッピングモール、Sonyなどを周り歩く。インドでは、MP3プレーヤーもデジカメも、ノートパソコンも普及率は日本ほど高くない。特に学生は親に養ってもらっているため、電化製品は高くて買えないとのこと。
ふと自分を振り返ってみた。いかに自分がいかにモノに囲まれて、物質主義的社会に生きているか。I-podもデジカメもパソコンも、すごく便利で自分の生活に欠かせないアイテム。けれど同時に、そういったモノに補われて存在している自分を感じた。

雇用を生み出す?

インドで生活するにあたって未だにひっかかること・・

ショッピングセンターに買い物に行くと、各コーナーごとに店員が立っていて、10mおきに”May I help you?”と聞かれる。

ガソリンスタンドにいくと、注文を聞く人、ガソリンをいれる人、窓を拭く人、ただ立ってる人×2がいる。インドでセルフスタンドは考えられない。

レストランでは客よりスタッフのほうが多い。

オフィスでも、雑用、掃除、配達係等、かなりの種類の役職がある。

これこそ、分業化の最前線。1人分の仕事を3人で分担する。研修生の住むTrainee’ flatにもクリーナーがいるけれど、他人に自分の部屋を掃除してもらうのには未だに抵抗を感じる。自分自身で出来ることもたくさんある。けれど、自分がやらないこと、誰かに頼むことで雇用が生み出される。非効率とも言えるけれど、10億人もの人口をかかえるインドにとって必要なこと。増え続ける人口をいかに活用するか、インドの課題のひとつ。