インド言語事情

インドの言語として、公用語ヒンディー語、そして英語(連邦補助公用語)、17の地方公用語+αが存在する。ヒンディー語と地方の言葉に多少の類似性はあるものの、その違いは日本の方言とは比にならない。AhmedabadはGujarat州なのでグジャラティ語。仕事場では基本的に英語だけれど、インド人同士が会話するときなどたまにグジャラティ語が混じる。そのときは全く何を言っているのかわからない。日常(買い物やリクシャに乗るとき)でも英語が通じないことが多々あり、そのときは単語を並べ、ボディーランゲージで意思疎通を試みる。ヒンディー語に関しては、日常的には使わないけれど、映画などから学ぶらしい。家族や教育、生活レベルによって使う言語が異なって、家族間ではグジャラティ語、仕事では英語という話もよく聞く。先週Gandhi Ashram(ガンジーの修行所)に行ったときも、ヒンディー語、グジャラティ語、英語の3表記で説明が書かれていた。バイリンガルトリリンガルが当たり前の世界。

英語に関しては人にもよるけれど、話せる人のレベルはかなり高いし、その普及率はどんどん高まって来ている。インドアクセントに最初はかなり戸惑ったけれど、徐々に慣れて来た。私の日本アクセントに対しても、一生懸命聞き取ろうとしてくれる姿勢に感謝。英語は間違いなくインドの発展要素のひとつであり、グローバルな世界において武器になる。けれど、この言語の違いが経済格差を広げたり、インド文化喪失に繋がるといのもまた事実で、英語の普及が一概にいいとは言えない。

日本にもいつかこんな日が来るのだろうか。